鳴かぬなら 報じて告げよ みえるいろ

日々生まれいづるアレコレをわがままにあるがまんまに綴ります

目薬に向かい合う

ずっと逃げてきたものがいっぱいある。

そのうちの一個、目薬。

目薬をさすって行為が、その「さす」って響きだけでもう怖くて怖くて。

目薬を買っても、まぶたの上に垂らして、眼への自然落下を待つ、みたいな

使い方をしてしまう。

 

ところが先日、目薬をさすことに立ち向かった。

ドライアイの私に職場の老師が「目薬を貸してあげるから」と

いってくれたのが始まりだった。

「目薬、怖くてさしたことないんです」そう打ち明ける私に

「さしてあげるから」とやる気満々の老師。

目薬の貸し借りには、両者抵抗なし。

私も、

生まれて初めて、今が初体験のしどき!これでドライアイがマシになるなら!

と、自ら目を差し出しにかかった。

でも、、やっぱり怖いもんは怖い。

至近距離に目薬の先が来て、一滴が落ちようとしているのを想像するだけで、

小さいけど大きな恐怖になる。

それでも、怖いから、いっそ自ら一滴に浸かりに行く感じで、

眼を見開いた。

歌舞伎役者総立ちの眼力だったとは誇張もかたい。

 

一滴が落ちた。

 

迅に、ジュワーーーッと地球に隕石が落ちたかのような爆感。

 

涙なのか目薬液なのかそれ以外の何かなのかわからないけど、

沁み渡る気持ちよさ。

目薬を使ったことで、目が乾燥していたことを思い知った。

 

逃げていたもの、自ら抱きついていってやれば、

生まれる何かがある。

 

あと、何から逃げていたか。。

と思い巡らしている。